ゴールデンウィーク後半に新潟県の親子が登山中に遭難、5月下旬に遺体が発見されました。
※詳細はまとめサイトやニュース記事で確認されてください。遭難しようと思ってする人はいませんよね。「遭難するわけがない」と遭難した人誰もが思っていたことだと思います。ぼくは本格登山の経験はほとんどなく低山トレッキング、山歩き程度ばかりです。新潟の遭難事故は900m級ということですね。ぼくがハンティングで入る山も高いところではそのくらいになります。
■ソロは遭難が怖いまぁ遭難はソロでなくても怖いものですがね。一人じゃなくても逸れれば遭難しますし、一人じゃなくてもガケから落ちれば死にます。でも誰もいないということもあってかなり慎重になるところはあります。ぼくなりの対策と下準備などをカンタンにまとめてみました。ソロで山に入る人は参考までにどうぞ。
※これがセオリーであり、正しい判断という事ではありません。ぼくなりの考えです。
■グーグルアースで下見をするぼくは知らない山に入る前にパソコンやタブレットを使って下見を必ず行ないます。グーグルアースは3D表示もできるので等高線で山の形がイメージできない人でもなんとなく山の形がつかめると思います。特徴的な尾根や山を覚えておくとなおよしでしょうか。保護区などが隣接している山に入る場合もハンターマップと見比べやすく便利です。1/25000地図を使用すれば民家の位置などもわかるので事前に確認しておくのもいいですね。
■長く延びる道路の位置を確認しておく山を囲んでいる道路の位置を把握しておくといいでしょう。
「真西に向かえば必ずいつかたどり着ける道路」「真南に向かえば必ずいつかたどり着ける道路」などを頭の片隅に覚えておくことです。最悪現在地がわからなくなったとしても方角さえわかれば道路に出られるようにしておくといいかと思います。南北に長く延びる道路や東西に長く延びる道路を確認しておきましょう。どうしようもなくなった時の最後の手段ですね。当たり前ですが、方角を把握するためにコンパスが必須なのでお忘れなく。例え山の反対側の道路に降りて、大きく迂回して車までの10キロの道のりを歩くことになったとしても道路にさえ出れば誰にも迷惑を掛けずに必ず帰ることができます。
■GPSを活用する身近なGPSは大きくわけて2つです。
「スマホのGPSアプリ」 「GPSガジェット」
ぼくはあまり多くのものを使用したことがありませんがいくつか紹介します。
【スマホのGPSアプリ】はっきり言って優秀だと思います。無料アプリでもレスポンスはよく正確です。圏外でもGPSは使用できます。これで満足な人は多いと思いますね。ただぼくなりの考えをひとつ上げさせていただきます。『卵は一つのカゴに盛るな』という言葉をご存知でしょうか?米国の格言で投資、証券用語のひとつです。卵を一つのカゴに盛るとそのカゴを落とした場合全ての卵が割れてしまうかもしれませんが、いくつかのカゴに分けておくと1つを落としてしまっても他の卵が割れることはありません。スマホは電話やメール、ライト、GPSなどいろいろな機能があってなんでもできますが、スマホに機能を集約しておくと…カゴを落とした場合、つまりバッテリー切れや雨や滑落による破損させてしまった場合困ってしまいますね。
スマホGPSの不安要素はバッテリー、破損、機種の信頼性です。
>>バッテリーについてGPSアプリ自体はバッテリーの消費はそれほど激しくないそうです。ただGPSの為だけにスマホを持っていくわけじゃありませんよね。写真を撮ったり、LINEをしたり、電話をしたりもするでしょう。スマホは画面がついているとバッテリーを多く消費します。モバイルバッテリーを携行すれば解決することではありますが…。
>>池ポチャ、故障、紛失、信頼性について突然の雨や滑落や転倒で破損させてしまったり、誤って紛失してしまった場合はどうでしょうか。ぼくの経験上のことで単なる個体が悪かったのかもしれませんが、ぼくが使用してたiPhoneは気温が低い日に冷え切ってしまうとバッテリーが60%程度残っていても電源が切れてしまうことがしばしばありました。
>>スマホのGPSに100%頼らないほうがいいかも?ぼくなりの考えではありますが、GPSとスマホは分けておくべきだと思います。GPSガジェットが使用不能になってもスマホのGPSが使えます。スマホが使用不能になってもGPSガジェットは車まで導いてくれるでしょう。
夢中に半矢のシカを追いかけていたらルートを外れて知らない尾根から降りてしまった。風景に見覚えがない。霧が出てきた。日没まであまり時間はない。50%以上バッテリーは残っていたのにスマホの電源が入らない。 行きなれた山であったとしても若干不安になりませんか? でもGPSガジェットがあればヘッドライトで足元を照らしながら焦らず車まで戻れるでしょう。安心感が増しますね。
【GPSガジェット】ぼくが使用したことがあるのはこの3つです。
・ブッシュネル バックトラック
・ガーミン eTrex20+西日本登山地図
・ガーミン Foretrex301
ブッシュネル バックトラック1~2年目まで使用していました。軌跡やマップが表示されるものではなく元いた場所を矢印が指し示すだけのものです。車や林道を登録してから山に入る必要があるのでウッカリ登録を忘れていたり、誤って座標を上書きしてしまうと役にたたなくなります。
>>使用してみての感想
GPSはかなり簡易的なもので登録したポイントから50mくらいズレていることもありました。作りはとてもチープ(安いストップウォッチみたい)でGPSの精度も含めて信頼性もイマイチでした…。これに頼るのは若干不安です。GPSのレスポンスも悪いので立ち止った状態ではどっちに進めばいいのかわかりません。ある程度まっすぐ歩いてから方向を確認する必要があります。カラビナでぶら下げておけたのでアクセスはよかったですね。値段も1万円しませんでした。
・軽い
・安い
・GPSの信頼性はイマイチ
・チープ
ガーミン eTrex20いわずと知れたGPSガジェットメーカーです。GPSガジェットといえばガーミンを頭に思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?ぼくは等高線が記された登山マップを別途購入してインストールしています。単三電池2本なので予備を持ち歩くのも苦ではないでしょう。生活防水なので多少の雨程度なら問題ありません。
>>使用してみての感想
↑右肩に装備した場合GPSマップとしては特に問題はないのですが、動きがモッサリしてるのが若干不満でしたね。マップの読み込み時間などもあるので立ち止ってじっくり見る必要がありました。この辺はスマホGPSの方が使いやすいです。CPUの能力を上げるとバッテリーの消費が激しくなるのでモッサリも仕方がないといえばそうなんですがね。ガジェット自体もそこそこ大きいです。ぼくは腕やバックパックに取り付けたりしていましたが邪魔に感じるようになりましたね。ポーチにいれて必要な時に取り出すようにもしてみましたが、ポーチからいちいち取り出すというのが億劫に感じることが多くなりました。ぼくが使用しているのは並行輸入品のeTrex20にTKA PLANET 日本高精密地形図(西日本or東日本)をインストールしたものです。海外版ですが、こちらをインストールすることで日本語化されます。ちなみにこの日本高精密地形図は12000円程度した記憶があります。eTrex20にプリインストールされている地図は登山用地図として使うのは厳しいと思いますので、こちらのような登山地図を別途買う必要があるでしょう。合計金額は3万円強といったところでしょうか。
・マップの確認ができる
・並行輸入品自体は安いが、日本語化するマップはそこそこ高い
・GPSの信頼性が高い
・大きめで嵩張る
・操作性がイマイチ
・マップの読み込み時間があるので若干レスポンスが悪い
・多機能
ガーミン Foretrex301
参考:
ガーミン Foretrex301こちらはマップが表示されません。自分の歩いた軌跡と登録したウェイポイントだけが表示されるシンプルなものです。単四電池2本で14時間ほど持ちます。マップの読み込み時間がないので動きがサクサクしていてレスポンスがとても良いのが好きです。
>>使用してみての感想
↑左肩に装備した場合 軽くてコンパクトなので邪魔にならない。軽量コンパクトなので腕に巻きつけていてもストレスを感じません。eTrex20にもある機能ですが、Foretrex301は操作がよりシンプルでボタン一つ押せばいろいろな情報(時刻、標高、日の出日の入時間etc...)を行動しながらチェックできますし、軌跡も歩きながらでもサッと確認できるのでグッドです。ぼくの現行装備の1つですね。eTrex20より後に購入しましたが、こちらの方が扱いやすくてお気に入りです。どうしてもマップを確認したい時はスマホGPSアプリで確認するようにしています。Foretrex301もグーグルアースと連係もできるのでお家に帰ってから軌跡を落とし込むこともできますね。
↓ボタン1つで確認できる情報の一例

時刻、海抜、電子コンパス

時刻、行動時間、日の出、日の入
・軽い
・嵩張らない
・操作性が良い
・レスポンスが良い
・並行輸入品なら安い
・シンプル操作
>>イチオシGPSは?正直言うと、ぼくのオススメは比較的安くて、操作が簡単なForetrexです。嵩張らない、シンプル操作はストレスを感じさせません。マップ情報はスマホアプリで補完可能です。マップというのは常にみなくてもいいかなーっというのがぼくの今現在の考え方です。つまるところどこをどっちに歩いているかさえわかれば十分に感じていますね。ショートカットや迂回をするための情報としても軌跡だけで割りとできたりします。
>>迷わない為ではなく楽しむ為のGPSちょっと遭難とは話はズレますが、ぼくはGPSを迷わない為というより純粋に山歩きを楽しむ為につけてるところがあります。何度かいった山でも少しルートをそれたり、降りる尾根を若干変えたりすると少し不安を感じることがありませんか?行きなれた山でもキリが出てきて帰ったり、日没後に山を降りることになったら風景が変わって見えるものです。そういうちょっとした不安があると山を純粋に楽しめないところがある気がします。GPSはそういった不安を取り払って安心感を与えてくれます。
■最低でもこれくらいはコンパスくらい持っていきましょう。バチはあたりません。あんまりオススメはしませんが、腕時計に取り付けるオイルコンパスでもいいのでもって行きましょう。
>>GPSガジェットのコンパスは意外とテキトー
GPSガジェットの電子コンパスは遅れがあるので立ち止った時に本当に北を指しているのか怪しく感じることがしばしばあります。アナログコンパスの情報で整合性を取ることで素早く方向を把握できるので併用をオススメします。
ちなみにぼくが使用しているのは
「スント製 M9コンパス」です。
写真左:M9コンパス 写真右:Foretrex301
■身近な人に行先を具体的に伝える「127時間」という映画をご存知でしょうか?
登山家アーロン・ラルストンの実体験を基にした遭難映画です。
どこに行くのか?
いつ帰るのか?それを誰かに伝えることはとても大切であると改めて実感させられました。
>>行先を伝える「○○町に行く」では不十分ですね。
最低でも「○○山に行く」くらいは伝えておきたいところです。
でももっとカンタンで確実な方法があります。
「このへんにいるよ!」とメールで送ることです。例えばこちら
「GSI マップ」を使用してみます。


ボタン1つで座標を表示できます。このスクリーンショットをメールに添付して「ココから北に登る、今日の19時に帰ったコールするね」と一言書いておけばいいだけですね。「○○山に行く」よりも精度の高い情報をカンタンに誰かに伝えることができます。電波が入らないところなら事前に送信しておくといいでしょう。また救助要請にも使えるでしょう。目印もないところで自分の位置を伝えるのに使えるアプリです。
こんな感じです。ぼくなりの対策というかそんなのですね。
まぁアプリくらいは入れておくか…。とおもったらクリック!
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にほんブログ村そういえばサベージM210を所持しました!
M212ではなく旧型のM210ですね!! 週末にゼロインいってきます。オススメサボットは先人に教えて頂きました!「フェデラル製トロフィーカッパー」を使用する予定です。たのしみですねー!!!!!!!(コーフン
それにしても1発700円とは驚きだZE!!!
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