狩猟の必需品
狩猟の基本的装備
そんな感じの話、記事、書籍を見たこと聞いたことあると思います。
もちろんこのブログでもそんな記事が転がっています。ただ最近思うのは「狩猟」というのはものすごく意味が広いので一概に「コレは必要」「コレは不要」とは言えないと思います。
『釣りに必要な道具』
あなたは釣りを始めたいと思っています。よくわからないので地元の釣具屋さんに行ってから聞いてみました。
初Q:「釣りをはじめたいんですが何から揃えればいいですか?」
店A:「」
店Q:「いや…まず何を釣りたいの?」
といった感じで質問を質問で返されるでしょうね。それくらい「釣り」ってジャンルは広いのです。海釣りか川釣りか海釣りでも堤防でロックフィッシュを釣るのかスズキを釣るのかで仕掛けも竿も違います。生きたエサを使う為に電池で動くウォーターポンプを持ち歩く人、腰まで水につかる為にウェーダーが必要な人、濡れた岩場を歩くためにフェルトソールブーツを履く人、カヤックで沖に出る人と様々で「釣りに必要な道具」と絞る事はできません。
しかしどういうワケか
「狩猟に必要な道具」はいろいろなところで取り上げられていてだいたいパターンが決まっています。例えばこんな感じ
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初心者必見!狩猟の必需品!・アマチュア無線機
・止め刺し用剣ナタ
・スパイク長靴/スパイク地下足袋
・雨具
・ロープ
まぁパッと思いつくのはこんなところでしょうかね?ちなみにぼくは上記アイテム5点をひとつも持ち歩いていません。簡単に解説しますね。
アマチュア無線機⇒単独忍び猟はひとりぼっちなので話相手がいません。
止め刺し用剣ナタ⇒半矢等の何らかの理由でその場から動けない動物に近づくことを危険と考えています。突然反撃を受けてケガを受ける可能性を考慮して絶命を待つか無用な苦痛を与えそうな場合は銃で止めます。単独忍び猟は民家が近くにありませんし、犬がいないのでバックストップや跳弾さえ気を付ければいいのでわざわざナイフを突き立てる必要が全くありません。
スパイク長靴/スパイク地下足袋「狩猟に登山靴は向いていない」とよく聞きますがゴアテックスが施されたビブラムソールのまともな登山靴の快適性と疲れにくさが考慮されていませんよね。長靴はひどく蒸れますし、さらに内ボアなんて狂気の沙汰に感じます。地下足袋は生地が薄くソールが柔らかいので日の出から日没まで歩き回るのには適しません。疲労が溜まれば集中力が切れて棒立ちのシカやイノシシに気付きにくくなってきます。単独忍び猟では長く歩いても疲労感が溜まりにくい固いソールの重登山靴の方があっていると思います。
雨具雨が降りそうになったらスタコラサッサと帰ります。1時間単位で区切られた雨雲レーダーを6時間先までチェックしていれば降雨量が増える前に車に戻ることなど容易です。『犬が回収できないから帰れない』みたいな状況が単独忍び猟にはないので雨の中行動するということがありません。
雨具は登山三種の神器のひとつですが登山と違って行動範囲が狭く、遠いところでもテキパキ歩いて帰れば2時間も掛からないので雨具を必要に感じる機会がほとんどありません。
ロープ撃った獲物を長距離移動させることがないので不要です。以前はパラコードを携行していた時期がありました。獲物を吊るして解体する為でしたが、最近は地面で解体するのでそれも必要なくなりました。
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×狩猟に必要な装備
〇巻狩りの標準装備
ぶっちゃけ言うと日本では大人数でアンテナが生えた軽トラやアンテナの生えた犬を使うスタイルが主流といいますか、人口が多いです。なのでいろんなところで紹介されているのは狩猟に必要な道具というよりも巻狩りの標準装備なのではないかと思いました。
装備を最適化する
トレードオフ、何かを追求するということは何かを犠牲にしなければいけません。単独忍び猟というジャンルに限っても十人十色です。大切なのは「もっとこうなら使いやすいのに」「これ使いにくいな」という感性だと思います。改善を繰り返して装備は最適化されていくものだと思いますし「これが最高、これ以外のモノなんてない」と思ったら成長もそこまでということですね。もちろん最適化はトライアンドエラーを繰り返してできるものです。何度も猟場に通わなければわかりません。
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ぶっちゃけマネした方が早い
最短ルートは自分のスタイルにあった狩猟者のマネをすることだと思います。装備に関して言うとぼくの場合は現場で使っている道具よりも押し入れで眠っている道具の方が圧倒的に多いですし、無駄なお金を使ってきました。予算がないのであればこそ「高いから安いコレで代用しよう」と考えずに「高いかもしれないけどソレ」を買った方が結果的にお金も時間も無駄に使わずに済むと思いますよ。
最優先は自分のスタイルを決めるコト
気になっている狩猟者の装備をマネる為にも最優先で決めていきたいのが
「こういう狩猟がしたい!」というスタイルを確立することだと思います。「犬を使ってイノシシを獲りたい」
「罠で効率的にイノシシを獲りたい」
「ひとり気ままに単独猟がしたい」
「郊外の畑でヒヨドリやキジバトを獲りたい」
「沖や湖でカモ定数を安定的に獲りたい」
スタイルによって必要とされる道具が違うのですからスタイルが決まらないことには道具が揃えられません。本やネットで視野を広げて「俺はこういう狩猟がしたい」「憧れる」「めっさ楽しそう」などなど思う気持ちができればその気持ちにマッチした狩猟者をネットやイベント、書籍で探して情報を吸い取るといいと思いますね。
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こんなこと書いておいて最後にアレなんですが…
自称ベテランと自称キミの先輩の話は鵜呑みにしないことです。(コイツも含めて) 半分聴いて自分のスタイルに落とし込めそうだなと感じて予算的に余裕があるなら買うといいと思いますよ。またいろいろ買いそろえていると「カッコじゃ猪は獲れない」とか「見てくれだけはイッチョ前だな」なんて言われることがあるかもしれませんが、そういうのは気にしちゃダメです。
山歩きはタツまで、装填してイノシシが来るのを待つだけならぼくだってゴチャゴチャと持ち歩きません。道具へのアクセス性なんて考える必要もないですし、シャカシャカとナイロンの擦れる音を気にする必要もありません。日没まで丸一日歩き回るのではなく短時間山に入って降りてくるだけだったり、流し猟で局地的に登るだけだったら金属スパイクの長靴や地下足袋を履きます。
先にも書きましたが「もっとこうなら使いやすいのに」「これ使いにくいな」と感じるアンテナが大切です。「別にこれでいいや」と思ったらそこまでですからね。8年やった今でも「さらに使いやすく、もっと快適に」を追求し続けているので底が見えません。そうやってアレコレ考えて試したり失敗したりすることもハンティングの醍醐味のひとつだと思っています。 楽しいですよ
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