
誤射事故「なかった年はあるのか?」そう思えるくらいによく起こる事故
今回許可をいただき『環境アセスメントの野生動物調査』に関する仕事をされている方から直接聞いた話をこちらにアップします。
※原文ママ
ケース1
天候:雪がちらつく曇り。
早朝(夜明け後30分くらい)水辺で野鳥の会のブラインドに入っていて、ブラインドの外に置いていたザックに散弾三発被弾。ブラインドはススキ・カヤをちょっと整地して設置していて、多分目立っていたはず。
ハンターはお爺さんと呼んでいい年配男性。ブラインドがわからなかったのか?との問いに
「何かあるな、とは思ったけど人がいるとは思わなかった」と言っていたらしい(伝聞)
ケース2
天候:曇り
年明け雪のない尾根上の林道をルートセンサス中(午前10時前)に斜面下で銃声、頭上の枝に弾のあたる音がして伏せる(っつうか、腰が抜ける)「まてこら~!」とちょっと震えた声を上げると、斜面下を駆け降りる足音があり、ちらっとだけ人影が見える。
無線で同行者に連絡するが、ハンターは見つからず。現場検証で半日つぶれる。その後も見つかったという連絡は無し。
ケース3
天候:小雨
12月中旬の落葉樹林中をフィールドサイン探しを行っていて、小さな沢の脇にある笹薮の中でシカの寝床を発見。写真を撮り落とし物を捜索していると対岸やや下から銃声。藪の中を弾が飛んでいく音がした。
「ストップ!人だ人!」と声をあげて画板(白)を振ると50~60代の小柄な男性が足早に斜面下へ移動していくのが見える。オレンジの帽子もベストも着けていない。携帯が圏外だったので連絡が遅れ、ハンターは見つからず。
この方のコメント
クマのいるところは「撃たなきゃ!」と焦る気持ちが出るのは理解します。でも、銃を持つということの責任や義務は意識してほしいな、とは思いますね。
忘れるな、山にいるのがハンターだけではないことを
誤射事故、ニュースになるのは人やモノに「命中した」場合のみでしょう。人に命中してケガ、もしくは死亡させた場合と命中しなかった場合では地元警察の捜査のやり方も変わってくるのではないでしょうか?上記ケースのような重大事故につながらなかったこと、通報されていないケースも含めると水面下にたくさんある…と思います。
オレンジを着ているのは基本的にハンターだけです。
山林で作業、レジャーを楽しんでいる人で「猟師に誤射されないために」と着ている人は少ないと思います。毎年3月はヤマメ釣り解禁月で多くの釣り人が渓流沿いを歩いていますし、ヤマメに気取られないように目立たない格好の方ばかりです。
山林はハンターの為だけにあるのではありません。ハンターは山林で撃たせてもらってるだけです。それなのにハンターの中には「こんなところをウロウロしてた撃たれるぞ!」なんて言う人だっています。同じハンターとして恥ずかしいのでそんなことは言わないでほしいです。
というか「オレンジではない」というのを撃っていい理由や基準にしている猟師がいるとしたらそれはとても危険です。ガサガサ動いている対象がオレンジじゃないから撃つなんてぼくから言わせてもらえばありえない話です。
ぼくもヤブの中で迷彩ヤッケを着て自然薯を掘っていた地元民に会ったことありますし、ヤマメ釣り人やハイカーに会うこともあります。
山はハンターの為にあるわけではありません。
仕事やレジャーで山に入っている人はたくさんいます。
11月から猟期が始まります。
銃口を向けようとしている対象が
銃口を向けている対象が
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