イタリア製ベネリの12ゲージポンプアクション式ショットガン
Benelli NOVA
ベネリ ノヴァ

こちらでも紹介しているのでチェックしてみてください
参照記事:新しい猟銃を追加しました!ベネリノヴァの特徴
種別:スライドアクション銃
口径:12番
銃身:24インチ交換チョーク式リブバレル
重量:3.52kg(実測値、マウントベース含む)
プル:34.5cm(銃砲店にてバットプレート加工)
レシーバーとストックはワンピース
ほとんどの銃はレシーバーとストックが別パーツとなっていますが、ベネリノヴァはレシーバーとストックがワンピース構造になっています。
ベネリスーパーノヴァはここが改良されてピストルグリップやアジャスタブルストックへ交換できるようになっていますね。
ただレミントンM870と違ってサードパーティ製パーツは少ないようで国内でもベネリスーパーノヴァのストックを標準以外のストックにしている人をネットでは見たことありません。なので交換できること自体はあんまりメリットではなさそうです。
マグプルがスーパーノヴァ用SGAストック出したらいいんですけどね~
無印ノヴァとスーパーノヴァ
無印ノヴァとスーパーノヴァがあったらどっちを選びますか?
たぶん多くの人は
スーパーノヴァを選ぶんじゃないでしょうかね?
だって「スーパー」ってついてますし、なんだか上位互換っぽいですし
ぼくは前回の記事でも書いている通りレシーバーに長いレイルを載せたかったので無印ノヴァにしました。
スーパーノヴァはレシーバートップがフラットじゃないので短いレイルしか載せることできません。

ノヴァのレシーバーはアルミですが、レシーバー内部にマウントベースを縫い付けられるようにスチール製インサートが埋め込まれているので剛性は問題ないでしょう。
見かけによらず重い
レシーバーはポリマー樹脂コーティングが施されています。
ただこれはグロックピストルのようにポリマーフレームなのではなく、アルミレシーバーにポリマーコートされた銃です。3.5インチ薬室の長いレシーバーである無印ノヴァは割と重めです。
ベネリノヴァ+マウントベース:
3.52kg
グルーピングを確認するために10倍スコープを載せると…
ベネリノヴァ+トリジコンAP2.5-10x56:
4.47kg
ハンティングではこのセッティングで
ベネリノヴァ+VORTEX VIPER PST GEN2
スコープが643g、リングをVORTEX PMRにしたので幾分か軽量に

フォアエンドのストロークが長い
当たり前ですけど、薬室が伸びればボルトのストロークも伸び、フォアエンドのストロークも伸びます。
ぼくがメインで使用しているM870は旧型で3インチマグナムシェルに対応していない2.75インチオンリーレシーバーです。
なのでフォアエンドのストロークは意識しなくてもわかる程にギャップがありますね。
マグナムレシーバーのデメリット
ぶっちゃけ3インチマグナムを使用しないユーザーにとってマグナムレシーバーはデメリットの方が多いです。
銃は長く、重くなりますし、レピーターならフォアエンドのストロークが長くなるからです。
また3インチ薬室で2.75インチシェルを使うと弾速がカタログ値より遅くなるなんても言われています(噂ですが
セイフティの操作性はイマイチ
M870と違ってセイフティはストック側ではなくバレル寄りでローディングゲートの手前にあります。
その為ウッカリセイフティを入れっぱなしにしていて「おっと」となってしまいそうですね。
M870の場合セイフティが出っ張るので気付きやすいですが、ノヴァは意識して入り切りしないとうっかりやらかしそうです。

ただこの構造は左利きシューターでも使用しやすいというメリットもあります。猟銃では左肩にスイッチして撃つ機会なんてぼくは全然ありませんが、パトカーを盾にドンパチするお巡りさんにはいいのかもしれません。
カットオフスイッチ
M870と違ってノヴァにはカットオフスイッチがありますが…あんまり操作性はよくありませんし「カチ!」となかなかいい音が響きます。ハッキリ言って使いにくいですね…。

ベネリM3のように薬室からのみ弾を抜くことが出来ない構造ならカットオフスイッチがないと不便に感じるシーンはあると思いますが、ベネリノヴァもM870と同じようにボルトを下げて、チューブマガジン内の弾が上がってくる前に薬室の弾を取り出すことができます。つまりカットオフスイッチを操作しなくても薬室から弾を抜くことが出来るのです。
※新銃ではこの動きが渋くて排莢される寸前に弾が排出されずレシーバー内にコロリと落ちてしまう症状が頻発していましたが、この銃を長く使ってる人曰く、「その症状は使い込んで擦り合わせされていくと改善される」とのことで安心しました。
スラッグ命中精度
ぼくがなぜ今更レピーターであるこの銃を買ったのか…。その理由は「スムースボアバレルで命中精度が高く、操作性、信頼性も高い猟銃」が欲しかったからです。サベージM212ターキーも同じ理由で購入しましたが、ご存じの通り…ジャムが頻発してまともに猟銃として使う事ができない厄介者でした。
レミントンM1100LT20ハスティングバレルから始まり、M212ターキー、ワンオフ品のM870用カンチレバーマウント付きスムースボアバレル…この長い旅が終わること祈って射撃場へ向かいました。

ベネリノヴァに標準装備されているチョークはインプシリンダー、モデ、フルの3種類です。
ベネリM2ではシリンダーチョークxロットウェルブリネッキがマッチしたので追加でシリンダーチョークを購入しました。
最もグルーピングが良かった組み合わせ
試した組み合わせは下記の通り
・インプシリンダーxレッドバードコンペティション
・インプシリンダーxレッドバードフィールド
・インプシリンダーxロットウェルブリネッキ
・インプシリンダーxロットウェルブリネッキ3インチマグナム
・シリンダーxレッドバードコンペティション
・シリンダーxレッドバードフィールド
・シリンダーxロットウェルブリネッキ
・シリンダーxロットウェルブリネッキ3インチマグナム
この8つの組み合わせをテストしました。
最もまとまった組み合わせは…
シリンダーxレッドバードコンペティション
50mレストシューティング 5発
こちらは4発
100mレストシューティング5発
50m 膝撃ち
100m 膝撃ち
わーお!
旅はおしまい
文句の「も」の字もありません!
これ以上の結果をボルトアクションでもヘビーバレルでもないスムースボアバレルショットガンに求めるのは酷というものです。
50mなら安定してネックを撃ちぬき
100mでも肩甲骨を砕ける命中精度が十分あります。トリガーはジリジリギリギリ
トリガーはボルトアクションやM870チムニートリガーとは程遠い、ジリジリと滑って落ちるタイミングが掴みにくいものでした。でも猟銃ならこれくらいでもいいでしょう。別に装填したまま走り回ったり、ガケを登り降りするわけじゃありませんが、暴発しそうな感じはなくガッチリガッチリトリガーです。
ベネリM2もベネリノヴァも命中精度が高い
レシーバーにスコープを載せて撃ち、バレルを5発ごとに外して掃除し、常にコールドクリーンバレルを意識してのテストでした。
バレルを付け外ししてもゼロインが狂った印象はなくむしろM1100のカンチレバーマウント付きハーフライフルよりも精度はよかったです。レミントンM870のカンチレバーマウント付き20インチバレルよりも性能は上でした。
ベネリノヴァもM2も、レミントンM870と違ってレシーバーとバレルの接合部にガタが少なくマガジンキャップも大きくて握りやすいので手締めでもガッチリ取り付けることができます。
銃が重いので安定する
M870の20インチバレルは軽量な1インチショートスコープを載せても3.9キロとかなり軽量でレッドバードフィールドロードを撃つとかなり痛いですし、マズルジャンプが激しいです。
一方ノヴァは銃自体も重くバレルも24インチでストック側がやや軽くフロントヘビー気味、その為か反動もややマイルドに感じられました。
さらにボルトはイナーシャボルトのように2ピース構造になっていて、反動を軽減させてくれるのでとても撃ちやすいですね。
やっと求めていた銃にたどり着けたかもしれない
レミントンM1100からはじまり、サベージM212ターキー、M870ワンオフバレル
そして辿り着いたベネリノヴァ
命中精度ヨシ、操作性ヨシ、見てくれヨシ
ハーフライフルではないので散弾が撃てます。ヤマドリ、ウサギやアナグマでも対応できますし、100m程度なら十分シカのバイタルを狙っていける命中精度があります。
今シーズンの運用が楽しみです!!!!
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