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ベネリM2を使ってみて

ベネリ M2 コンフォーテック



猟銃としてのベネリM2 コンフォーテック
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イタリア製 12ゲージ 「イナーシャシステム」という独自機構を持つ自動銃(オート)
銃:ベネリM2コンフォーテック 12ゲージ
バレル:交換チョーク式26インチリブバレル
チョーク:シリンダーチョーク~フルチョーク
マウント:GFMリブマウント(8mm幅)
ドットサイト:Burris FASTFIREⅢ 3MOA



◎ベネリM2コンフォーテックの優れたポイント


■24gやスラッグを無調整で撃てる

最近のオートショットガン売り文句の1つですね。中古銃で多く見かけるレミントンM1100等のガスオート式やブローニング、フランキ等のロングリコイル式は調整しないといけない機種があります。ベネリM2は何も調整は不要!(調整できるような機構がない)それでいて今まで射撃場で回転不良が発生したことは一度もない…!フィールドでは肩付けが"極端"に甘かった時に回転不良を起こしたことがあります。それでも1~2度経験した程度で信頼性はとても高いです。インペリアル、ケメン、B&Pコンペ、VIX、レミントンプレミアムといろいろ24gスキートロードを使用しましたが弾を選ぶことはなく全ての弾で快調に作動しました。友人がM3を所持していますが、24gでは必ず回転不良を起こし、28gでも怪しく32gでやっとのようでした。同じイナーシャ式ですが違いがあるようですね。




■軽量

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ぼくが他に持ってる銃はM870とMSS-20とスチールレシーバーやヘビーバレルというやや重めの銃です。M2はアルミレシーバーで重量バランスがいいのでM870やMSS-20と比べると羽のように軽く感じます。
「軽いは正義」一日中歩き回ってもストレスを感じにくいです。





■反動が軽い
コンフォーテックストック
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このコンフォーテックストックは名前の通りリコイルを軽減させる構造になっています。
M1とM2はバレルや周辺パーツにほとんど互換性はありますが、コンフォーテックストックだけは互換性がないようです。先人曰く「24gでもM1とM2では明らかな違いがある」とかぼくはM2以外の自動銃を撃ったことがないので明確な違いはわからないですが、M870で撃った場合とM2で撃った場合では明らかなリコイルの違いがあります。M2はかなりリコイルが軽く感じますね。チークピースを交換することで高さ調整も可能です。





■鋭いチェッカリングが施されたグリップ

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素手で握ると痛いくらい鋭く深いチェッカリングです。泥で汚れたり濡れたりした状態でも手に食いつきしっかりホールドできます。触った感じ H&K USP やMK23のグリップチェッカリングに近いですね。





■使いやすいセイフティボタン

△の形をしたセイフティはM870と同じトリガーガード手前にあります。M870は純正セイフティだと据銃したままでの操作が非常に難しいですが、M2は据銃したままでもノーストレスで解除できますね。ただ少し軽い…。もう少し重くてもよかったと思います。

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セイフティ ON

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セイフティ OFF




■握りやすいフォアエンド
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フォアエンドの手前側はレシーバーとほぼツライチで段差が少なく、レシーバーとフォアエンドの継ぎ目でも握りやすくコンパクトに据銃することができます。

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滑り止めのチェッカリングが入っています。





■カットオフ(???)
通常のオートショットガンはボルトを最後まで後退させると薬室内の弾が排出され、弾倉から次弾が上がってきます。それを煩わしく思うシューターやハンターは多かったためでしょうか? 昨今は"カットオフ"という機構がある銃が多いです。カットオフボタンを操作することでボルトを引いても弾倉内の弾が上がってくることはなく、薬室内の弾だけを抜くことができます。ベネリM2も同じように薬室からのみ弾を抜くことができます。ただベネリM2にはカットオフボタンなんてありません。M2はボルトを引くだけでは弾倉から弾が上がってこないのです。ベネリスーパー90シリーズ(M1、M2、M3)にはどれもトリガーガードに銀色で赤い点が打たれた三角形のボタンがあります。これはコッキングインジケーターとして意味もあり、ハンマーが起きている状態だとこのボタンが飛び出しています。弾倉に弾が入っている状態でボタンを押すと弾倉内の弾が閉鎖したボルトの下に飛び出してきます。この状態でボルトを引くと弾が上がってくるわけですね。弾倉内に弾がない状態でボタンを押してボルトを引くとホールドオープンされます。逆に弾倉内に弾が入っていない状態でもボタンを押さなければホールドオープンされることはありません。

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ハンマーが起きている状態
この状態で▽を押すと弾倉内の弾がボルトの下に飛び出してくる。▽は引っ込まず元の位置に戻ってくる

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ハンマーが起きていて弾倉内に残弾がない状態
ボルトが開放されている状態で押してもこの状態になる

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ハンマーが倒れていて弾倉内に残弾がない状態
この状態でセイフティをONにするとボルトがロックされチャージングハンドルを引いてホールドオープンすることができなくなる。


※この構造はM2だけのようです。M1とM3はボルトを引くと普通に弾が上がってきます。カットオフもできないので薬室内の弾だけを抜くことはできないようですね。M870のように4/5程度開いて薬室の弾を抜くということもできません。






■ボルトリリースボタンの操作を省略できる
"ボルトリリースボタンを押す"
この操作が必要ですがM2は省略できます。やり方はM2はエジェクションポートに弾を放り込んだら真下に押し込むだけです。気持ち手前側に弾をよせるのがコツですね。
※大概のオートならこのやり方でボルトリリースできるようです。お試しあれ!

「まてまて…それでは指を挟んでしまうだろうが…」と思った人もいるのではないでしょうか?M2はボルトとシェルキャリアーの動きが完全に連動しています。シェルキャリアーが上がらない限りボルトが閉まることはないので弾を真下に押し込んだ瞬間ボルトが閉まって「あいたたたた!!」ということはないわけですね。弾から手を離すとシェルキャリアーが弾を持ち上げ、それに連動してボルトが閉鎖、パッと手を離せば手をはさむことはありません。慣れは必要ですが、大変便利!スキート射撃会でももたつくこともなく、猟場でも瞬時に装填することができます。


■レシーバーとバレルの間にガタが少ない
M870に比べてタイトに作ってありますね。マガジンキャップを手で閉めただけでもガタはほとんどありません。マガジンキャップも太く、深めのミゾが刻まれている為滑りにくく力いっぱい締めることができます。


■メンテナンス性が高い
イナーシャ式はガスオペレーション式と違い回転に発射ガスを使用しない為、汚れるのはボルトや薬室周辺のレシーバー内のみです。部品点数も少ないですね。
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バレルとマガジンパイプまわり…ほとんどレピーターと同じです。

ベネリM2の通常分解
ストック+レシーバー
トリガーアッセンブリ
ピンx1
フォアエンド
バレル
マガジンキャップ
チャージングハンドル
ボルトアッセンブリ
分解しても部品点数はこれだけです。


■手袋を噛まれにくいシェルキャリア
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シェルキャリアにUの字型に切れ込みがいれてあるので手袋をした常態で弾を挿入しても噛まれにくい。ぼくの870にはこの切れ込みがない為、気をつけておかないとキャリアに手袋を噛まれてしまいます。こういうちょっとした工夫はありがたいですね。



■命中精度
立射のみ...です。4月頃委託射撃のターゲットをアップします。

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ロットウェルブリネッキ、シリンダーチョークを使用 真ん中の白い◎が直径10cm 黒のドーナツが直径20cm

腕が悪いですが...うん!シカのバイタルには十分かな!
ゼロインの記事はこちら









×ベネリM2コンフォーテックのザンネンなポイント

■脱包がうるさい
▽ボタンを押さなければ弾倉内の弾が取り出せないのですが、▽ボタンを押すと弾がボルトの下に飛び出してきます。
「カシャ!!」っとなかなか大きな音がでます。


■脱包の行程が多い
M870はマガジンから弾を簡単に抜くことができます。M2もできることにはできますが、それがすごく難しくやり方はM870とほとんど同じなのですが、指を突っ込めるスペースが狭くとても押しにくく固いです。相当慣れないと扱いは難しいかと思います。手袋をしていたらまずできません。3発装填している場合の行程は下記の通りです。


この状態からスタート
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▽ボタンを押す(カシャ!! 2発目がボルトの下に出る)
↓↓↓
ボルトを開く
↓↓↓
1発目を取り出す
↓↓↓
ボルトを閉じる(2発目が装填される)
↓↓↓
▽ボタンを押す(カシャ!! 3発目がボルトの下に出る)
↓↓↓
2発目を取り出す
↓↓↓
ボルトを閉じる(3発目が装填される)
↓↓↓
ボルトを開く
↓↓↓
3発目を取り出す

これでやっと3発抜き終わりです。M870なら脱包に掛かる行程・時間はM2の半分以下ですね。カットオフボタンがなく、薬室の弾だけを抜けるというのは便利ですが、こういうデメリットもあります。



■カンチレバー付ハーフライフルバレルがない
ベネリM2には"カンチレバーバレル"がありません。ハーフライフルバレルはありますが、ライフルサイトのみでカンチレバー付のハーフライフルバレルはありません。これは痛い


■まともなスコープマウントがない
正確には"まともなマウントがない"です。エイムテックというメーカーがよくあるサドルマウントを出していますが、銃の分解が難しくなり、精度の維持が難しく、レシーバーに大きな傷がつきます。サドルマウントはデメリットが多いのでぼくは人にはオススメしていません。また軽量で薄いアルミレシーバーを採用しているためレミントンM870のようにレシーバーに穴をあけてマウントベースを取り付けることができません。
銃砲店に相談したところ「できるにはできるが、どうなっても知りませんよ?」とのこと...。
万が一落としたり転倒して岩に打ちつけたら外れてしまう可能性がスチールレシーバーと比較して高いらしいです。またスラッグのリコイルは強烈なのでオススメされませんでした。
※ベネリM2コンフォーテックには取り付けできませんが、最初からスコープマウントが装備された「ベネリM2プラクティカル」もあります。スコープをのせたいならそっちの方がいいかもしれませんね。

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↑サドルマウントが装着されています。固定は悪くはないですが、メンテナンス性が非常に悪くなります。レシーバーの塗装も剥げてしまういキズも入ってしまうのでオススメはしないです。


Q:「じゃあドットサイトやスコープはM2コンフォーテックには取り付けできないの?」

A:リブに軽量なドットサイトを取り付けることができます

GFMリブマウントを使用しています。
GFMリブマウントの紹介はこちら

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GMFリブマウント + Burris FASTFIRE3 + ブライリーエクステンションマガジン(銃砲店購入の正規品 装填不可の"バランサーエクステンション")



■閉鎖不良が稀におこる
イナーシャ式のベネリM1,M2,M3,M4は共通して「ボルトが半開きでもハンマーが落ちます」これは他のオートにはあまりない仕様です。通常よくあるオートはボルトが半開きの状態ではトリガーを引いても劇鉄が落ちることはありません。一見危険のようにも感じますが、ベネリはボルトが完全閉鎖しない限り激発しない構造になっています。どうやらベネリなりの安全対策らしいですが、ベネリはボルトが軽く、銃口を空に向けてジャンプすればボルトが少しだけ下がります。この時にボルトが若干開いてしまい完全閉鎖されないことが稀にあります。ボルトが少し下がりローテーティングロッキングヘッドが延びた状態でトリガーを引いてもそこそこの確立で激発されません。(射撃場にて確認) この激発不良はボルトをゆっくり閉鎖した場合に起こることがありますね。ゆっくりボルトを閉鎖した場合は目視で確認することで激発不良を防ぐことができます。以前木の下でヒヨドリを待っていたらシカがゆっくり歩いてきました。散弾をスラッグに交換して狙いを定めてトリガーを引くと「カチン!」 激発されることがありませんでした。ゆっくりボルトを閉鎖した時だけローテーティングロッキングヘッドが回転しきっているか目視で確認するといいでしょう。強くひねるように押すか、少し引いて戻すとかんたんに閉鎖可能です。

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完全閉鎖 ローテーティングロッキングヘッドは完全に回転している

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閉鎖不良 ローテーティングロッキングヘッドが回転しきっていない 






■雪と寒さに弱い

氷点下ですぐに水が凍ってしまうような気温が苦手なようです。雪山等で発砲するとボルトとバレルの熱で僅かに溶けた雪がローテーティングロッキングヘッドに入りこみ凍りつくことがあります。前述の通りイナーシャー式は"ロータリーボルト"が回転しきって完全閉鎖しないと激発することができません。ボルトヘッドが凍って動きが渋くなると閉鎖不良が頻発し、最悪の場合閉鎖不能となり発砲できなくなります。毎日が氷点下!寒冷地方で雪の多い都道府県に住んでいらっしゃるなら雪の付着にかなり気をつける必要がありますね。イナーシャー式は雪と寒さに非常に弱い印象です。比較するのも酷ですが、M870の場合力任せにフォアエンドを押してボルトを閉鎖できるので雪や寒さに強く信頼性が高いです。雪が降った寒い日はM870やMSS-20に頼ります。




■ベネリM2コンフォーテックとは...

"素晴らしい自動銃"です。
24gでの信頼性も高く、重量もリコイルも軽く、扱いやすいオートですね。

しかしザンネンポイントでもある通り「レシーバーに好きなドットサイトをのせたい、カンチレバー付ハーフライフルバレルでサボットを撃ちたい」そう思われるならM2コンフォーテックを絶対に買わないほうがいいですね。



201902追記:ベネリM2のレシーバーにドクターサイトをのせてみた

↑詳しくはリンクをクリック!
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フロントレスト 50m レッドバードフィールドロード32gスラッグ 3発 1回目
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フロントレスト 50m レッドバードフィールドロード32gスラッグ 3発 微調整後の2回目
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ボルトアクションスラッグガン並みの命中精度に本人がビックリ



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