【ヒヨドリ撃ちのススメ】今年からハンターの人へ
ツイッターしかり、射撃場、銃砲店での井戸端会議でよくあることなのですが
「狩猟免許とって今年から猟師です!」
「四つ足撃ちたいです!」
「猟場教えて下さい!同行させて下さい!」
「解体教えて下さい!」
たまに言われますし、そういう話題になってる所を見かけたりします。
「猟場がないので(知らないので)いってません」
なんて話も聞いたことがあります。
気持ちはわかりますが、何も四つ足撃ちだけがハンティングではありません。四つ足撃ちも楽しいですが、そう急ぐことはないと思います。 今年からハンターです!という人には、
「まずヒヨ撃ちからはじめてはどうでしょう?」とオススメしています。どうしてヒヨドリがオススメなのかについて書いてみました。
割とどこにでもいるオススメの理由で一番はコレです。
ヒヨドリは本当に割とどこにでもいます。
よく鳴き 群れて 数もいます。
見たこと無いって人はいないんじゃないでしょうか?
ヒヨドリ
木の実が成る木を探す
センダンや
イイギリなど冬場に実がなっている木を探すといいでしょう。
注意が必要ですが、入れる場所があればミカン畑
ツバキも群生しているところでもそれなりに見かけます。
ハンターマップの白いところで木の実がなる木を探すことです。1度見つけたらそこに通えばいいだけですね。ヒヨドリは必然的にそこに飛んできます。
鳴きながら飛んでいるヒヨドリは飛ぶ時でも鳴いていることが多いです。近くに飛んでくる前から鳴き声が聞こえるので、耳のレーダーを鍛える練習ができます。鳴き声がきこえたらその方向を向いて飛んでくるのを待ちます。
学べること
「耳だけで音のするだいたいの方向をわかるようになる」枝に止まっているの探す葉の落ちている木なら比較的見つけやすいですが、枝葉の生い茂っている場合はなかなか見つかりません。これは木化けしているシカなどを探す訓練にもなります。
学べること
「草木に隠れているケモノを探す」飛ぶ鳥を撃つ速い、遅い、近い、遠い 鳥を撃つ時はいつも距離は違います。スラッグでも散弾でも弾速が遅いので"見越し"で撃つ必要があります。スキートをある程度撃ってなんとなく感覚を掴んだらヒヨドリで実地訓練ですね。
ヒヨドリは小さくてなかなかスピードも速いです。また真っ直ぐに飛ばす、上下に不規則な飛び方です。練習には最高ですね。
学べること
「スピード・距離に応じた見越し射撃」ハンターの据銃枝にとまっているヒヨドリにスキートを撃つように
素早く銃を構えるとビックリして逃げられることが多いです。獲物が目の前にいても焦らず、ゆっくり、落ち着いて銃を構えられるようになるといいですよ。これはシカでもイノシシでも同じことです。
学べること
「ハンターとしての銃の構え方」
落とした鳥を探すお腹を見せて転がっていれば比較的発見しやすいですが、ヒヨドリの羽は地面に溶け込みます。落ち葉の上でも見つからない時はなかなか見つけられません。ササヤブに落ちたときも苦労するでしょう。
撃ってヒヨドリが落ちたらすぐに取りにいかずに、だいたいどのあたりに落ちたのかを木や枝の位置関係を確認して「あの右にのびて3つに分かれてる枝の真下くらいに落ちた」など覚えて拾いにいくようにすると比較的見つけやすいです。学べること
「落とした鳥を探す」シメるそれが鳥なのか四つ足なのかはみんな違いますが
「自らの手で命を終わらせる」ハンターが必ず通る道です。銃で撃った瞬間というのは「命を終わらせた」という気持ちがどういうわけか少なく感じます。ここで言う"シメる"は銃ではなく自分の手で命を終わらせるということです。ヒヨドリもあたりどころが悪ければ半矢になります。羽に傷を負ったヒヨドリは手の中バタバタと暴れるでしょう。鳴いたり、指に噛み付いてくる個体もいます。
顔を見ます 目をみます。かわいいですよね? それをナイフで首を落としたり、首を回したりして命を終わらせます。ぼくは二十歳でハンターになって初めてシメたのは羽が折れて飛べなくなったマガモでした。自分で首をひねり命を終わらせました。1日落ち込みましたね。サイコパス染みたことを言うようですが「殺して命の大切さを実感しました。」変ですよね「殺して命の大切さを実感する」って 自分でも変だと思います。 でも冷たく冷えた精肉では実感できないことなんだと思います。
学べること
「命を終わらせるということ」
ハンターとしての必要なことを経験できる。自分で撃ったケモノを食べる猟場を探して、撃って、ムシって、料理する。1から10まで全部自分でやる。新しい経験です。行為そのものに価値があると思いますよ。
全部自分の力でとった
全部自分の実力
全部自分のもの達成感があるものです。
まずはバラバラ死体から
「解体を勉強してないのでできません。」という人にあったことがあります。
いいんですよ知らなくて
サンマは正しい食べ方を知らないと注文できませんか?フランス料理を食べるにはフランス式テーブルマナーが絶対に必要ですか?いいんですよ。ハシでついばめば。 腸を抜いて、毛をムシって、火やバーナーであぶって産毛を焼いたらあとは自由です。丸揚げにするもよし!自分なりにバラバラにして塩コショウをかけて焼いて食べる。
自分ではじめて撃ったヒヨドリが美味しくないわけないですよね。手軽で比較的安全
弾が安いヒヨドリはクレー射撃用の弾で十分です。
クレー射撃用の弾でも「無許可譲受け 300発」で購入することができます。
クレー射撃用の種類はこんなところです。
12ゲージの場合スキート用
9号 24g 28g 32gトラップ用
7.5号 24g 28g 32g32gまでクレー射撃用です。 33gから狩猟用なので値段が一気に上がります。(\3000~)
クレー射撃用は25発で\1200~\1400程度と狩猟用の半額以下ですね。
安くたくさん撃つことができます。たくさん撃ちにいきましょう。
20ゲージの場合
クレー射撃用32gがありません。24gと28gはあります。空(そら)しか撃たないヒヨドリは比較的高いところを飛びます。地面スレスレを飛び回ることはあまりありません。なので基本的に空ばかりを撃ちます。9号や7.5号は遠くまで飛びませんし、散弾なので落ちてきてもパラパラ降ってくるだけです。
カモ用の3~5号の重量弾は遠くまで飛びますし、朝方の河川敷は犬の散歩やウォーキングしている人に会うかもしれません。 シカイノシシ用のスラッグはもっと遠くに飛んで落ちる時でも殺傷力を持っています。矢先とバックストップにはとても注意を払う必要がありますね。
絶対に安全!という意味ではありませんが、クレー射撃用の弾を空に向かって撃つ分、心配すべき要素はとても少ないです。初心者の方にはいいのではないでしょうか。
数をこなしやすい出会いやすく、見つけやすい狩猟鳥です。良いポイントさえ見つかればいくら撃っても飛んできます。たくさん撃って
「野山で銃を撃つということ」に慣れていきましょう。
数獲れれば
解体の練習もたくさんできます。
たくさん歩き回らなくていいポイントさえ見つければ、基本的に木の下で待っているだけです。アウトドアチェアとバーナーを持っていってコーヒーがあればなお良しですね!
美味しいヒヨドリは狩猟鳥の中でも「おいしい部類」に入ると思います。煮ても、焼いても、ダシをとっても美味しいです。
特に1月中旬~2月15日までのヒヨドリは脂がのっていてとても美味しいです。
現地でさばいて焚き火で焼き鳥!比較的簡単に、安く、安全に、美味しい肉を獲れて
数撃つことができて、数解体することができる
ハンティング、ハンターとして必要なことはだいたい経験できる。
しかも
「ソロ」で
それが
「ヒヨドリ撃ち」です。
注意すべきこと非狩猟鳥「シロハラ」について九州では「カッチョ」と言われていたりする非狩猟鳥です。
ヒヨドリと同じくらいの大きさなので逆光等の場合注意が必要です。枝に止まっている時の動き方がヒヨドリとシロハラでは違います。また飛び方や高度に違いがあります。(低空で地面に近いところを飛ぶことが多い)ヒヨドリを見慣れていれば、動きやシルエットだけでもわかるようになりますが、ちゃんと確認して撃ちましょう。
標的射撃用として買った弾は使用できないクレー射撃用の弾でも「標的射撃用」として買った弾は使えません。「無許可譲受け」で買った弾だけを使いましょう。
民家に注意してヒヨドリはどちらかというとものすごい僻地より、人里が近いところに多い印象があります。9号や7.5号は落下してもケガこそしませんが、民家が近くにないか、公道横断しないか注意を払いましょう。あたりまえですね。
これはぼく個人的な考え方ですが
ハンターA
1年間イノシシを求めて歩いたけど、結局1頭も獲れなかった…。
買ったナイフ一度も使ってない…。発砲は数発だけ…。
ハンターB
1年間はヒヨドリやキジバトばかり撃ってました。
たくさん獲れました!自分で獲った肉で飲む酒は最高です!
どちらのハンターも成長しますが、ハンティングの醍醐味をたくさん知ることができるのは後者ではないでしょうか。
何から始めればいいかわからない。どこに動物がいるのかわからない。そんな人でもヒヨドリ撃ちはできるはずです。今年の11月からハンターの人には
是非ヒヨドリ撃ちをオススメします。まずは「ハンティング」を経験しましょう。
でもあまりガッツキ過ぎないように…。捕獲より安全が優先です。大丈夫かな?危ないかも?と思ったときに撃たないことが大切です。
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