H23年にハンティングをはじめてからずっと犬無し単独忍び猟というスタイルです。

きゅーしゅーちほーなので本州や北海道の方と大きく違うかもしれませんが、自分なりに学んできたことを書きます。
※自分なりに思ったことなので、『コレがセオリー!これが正しい!』というワケではありません!過去記事はこちら↓
犬無し単独忍び猟について その1犬無し単独忍び猟について その2犬無し単独忍び猟について その3犬無し単独忍び猟について その4犬無し単独忍び猟について その5その1:『移動しながらシカを発見するには』S.L.L.S の徹底
Stop,Look, Listen, Smell の略です。
止まる! 見る! 聴く! 嗅ぐ! といったところでしょう。
『Stop,Look』移動しながら木化けしているシカやイノシシを探すのは困難です。木や草などの風景が動いて見えるので、僅かな動きを察知できません。
移動しながら見つけられるのはほとんど走り去る白いオシリですね。
立ち止まり、首回して見るのではなく、首を固定して見える範囲だけで
『不自然に動くモノ』や『風景から浮いているモノ』を探します。見える範囲のチェックが終わったら首を動かして見える範囲を変えます。
同じことを進行方向180°をチェックしたら3~4歩移動します。
これを延々と繰り返します。
『不自然に動くモノ』についてシカは何も石の様に動かないということはありません。
首が上下左右に振られます。歩けば足が動きます。
シカを探そうとせず、なんとなく動くものを探し、ひとつひとつを双眼鏡等でチェックしてききます。
見つけやすいのは快晴より曇りの日ですね。
快晴は木漏れ日で明るい所と暗いところの明暗の差が激しく発見が遅れることが多いです。
しかし、『無風』という条件に限り、このキツイ木漏れ日も味方にすることができます。木漏れ日が強い森では『影』が大きく動きます。無風の日は大きく動く影に気をつけておけばチャンスがあります。
風が強く、快晴で木漏れ日が強いロケーションでは気づかれる前に発見するのは非常に難しいです。こういう日は先に発見する為に注意を向けるより、出会いの多いポイントを数多く回る方が可能性は高いかと思います。
森では動くものはとても目立ちます。
乱立する杉の間から見えている風景が一瞬途切れます。
無風なら自分が動きさえしなければ写真と同じです。
スムースボアスラッグの射程の外でも動くモノは見つけやすいものです。
『風景から浮いているモノ』についてシカで浮いて見えるのはやはり『白いオシリ』で見つけやすいパターンの1つですね。ただオシリをこちらに向けていることはあまりありません。
SLLSで足を進めながら風景の中で違和感を感じるものを1つ1つ双眼鏡等でチェックしていきます。
チェックする中でそのほとんどはスカです。
・切り株
・倒木
・影や光の反射
・ゴミ
・岩
・etc...

チェックを怠らず延々に繰り返すことでビンゴを引くことがあります。
棒立ち無警戒のシカです。可能なら座り、委託し、落ち着いて引き金を引くだけです。
同じ山に何度も通うことで、違いにも気づきやすくなります。
『本来そこには無いモノ』の違和感を感じやすくなってきます。
『足を止めてからシカを探すこと』が大切です。
移動しながら見て探すのは非常に難しく、先にシカに気づかれる可能性が高くなります。
『Listen』
近い警戒音はチャンスの1つ『近場でハッキリと姿を見られて走られた時の鳴き方』
『間違いなく姿を確認されていない状況での鳴き方』
この2つの状況では鳴き声に違いを感じます。
『近場でハッキリ姿を見られて走られた時』について短く『ギャ!』っというような濁った声が混じるような印象があります。
この場合、足場が良ければダッシュです。
シカは間違いなくダッシュで逃げていきます。追いかけましょう。
走る姿が見えた方向に、可能な限り早く声の方向に走り
視界の開けているところに出たら装填していつでも撃てるようにします。
射程内で走って逃げるシカが撃てるかもしれません。
近場ではなく距離が離れている場合に目視で気づかれた場合は山で良く効くシカの警戒音です。
ダッダッダ!と走り去られ見えなくなった時に聞こえる「ピャーーー!」っといった警戒音です。
『間違いなく姿を確認されていない状況』とは深いヤブ、ガケの裏側、尾根の反対側などの物理的に目視できない状況です。
この場合、音やニオイなど人間には把握できないアンテナで察知され
『あっちになにかいるぞ!ヤバいかもしれないぞ!』くらいの警戒です。
この場合はダッシュで逃げられるより、こちらの方向を警戒しながら鳴き続けるか、移動して立ち止まり、鳴き、移動して立ち止まりを繰り返すような行動を取ることが多い印象があります。
鳴き声のする方向を聞こえなくなるまで注視します。
もしかしたら茂みの向こうで動くシカを発見できるかもしれません。
『鳴き声で方向や距離を把握するには』これが思いのほか難しいです。
「大きな声がするし、どっちから声がするかくらいわかりやすそうなものだ」
と思われる方も多いでしょう。
高低差の激しい斜面や岩肌の多い山では声は反響します。
聞いてる声は実際は反射している声の可能性もあるのです。
またシカはこっちを向いて鳴いているとは限らないのです。
シカが立ち止まっていても・こっちを向いている時の鳴いた声
・左にあるガケを向いて鳴いた声
・開けた反対側を向いて鳴いた声
声がするだいたいの方向こそわかりますが、その範囲はかなり広範囲です。『あの茂みの裏側だ』『杉の密集しているあのあたりに違いない』とピンポイントに位置を導き出すのが難しいです。声を出す方向が変われば音量も違って聞こえます。
『シカが目視できないところで少しずつ移動した場合』
こうなると特定はさらに困難になってきます。
『シカの鳴き声が毎回同じ音量とも限らない』
距離を把握するのが難しくなってきます。なのでシカの鳴き声一つで距離や方向を瞬時に把握するのが難しいのです。『あそこにいるに違いない!』とそこばかりに意識を集中していると全然違うところから出て行ってしまい逃がしてしまうなんてことがあります。
『シカが1頭とは限らない』
群でいる場合、1頭だけが鳴いているとは限りません。
全然違うところで2頭が鳴いていたら特定がさらに難しくなってきます。
大切なことは、
鳴き声1つでシカのいる位置や距離、頭数を決め付けないことです。先入観は目を曇らせるものです。
『ヒントを探す』シカが移動した際の変化を探します。
斜面なら石がコロコロと転がり落ちてきたり、ガサガサと音が出ることがあります。
石が転がり落ちてきたら、そのY軸上にシカがいる可能性があります。要チェックですね。
シカの鳴き声がする方向からする環境音は大きなヒントです。
『本当に近い時の鳴き声について』シカの鳴き声が空気を振動させて『ビリビリビリ』と鼓膜に響く時はかなり近いです。
装填して音の聞こえる方向に注視します。風景の中で違和感、微かな動きに注意して待ちます。シカの声が明らかに遠くなった時は逃げられたと思って諦めましょう。
『足音について』無風の日は足音も重要なヒントのひとつになります。
シカやイノシシが歩く音、エサを探している音かもしれません。
『ガサガサガサ』 木の葉が擦れる音
『パキガサガサパキ』 木の葉の擦れる音と枝が折れる音
『ガラガラ』斜面の石が転がる音
『ガサガサガサ』 木の葉が擦れる音
山を歩く中で一番多い音ですが、ビンゴの可能性も低いです。
こちらの地方では
『シロハラ』という鳥が多くいます。

この鳥は落ち葉の上で飛び跳ねてガサガサという大きな音を立てます。
これが人や四足が地面を踏みしめる音にとてもよく似ています。
『枝が折れる音と』『斜面の石が転がる音』はビンゴの可能性が比較的高いです。
枝が折れるのはそれなりの重量がある動物が地面を踏みしめている。
斜面の石が転がる音が続く時は、動物が歩いて移動している、地面のエサを探している.....。
可能性がある音です。無警戒のシカやイノシシにあえるチャンスの1つです。
音が近ければ、じっと待ちましょう。姿がチラッとでも見えたら双眼鏡等で確認してバイタルやバックストップを確認です。
今回は以上です。 その2へ続く
もっと深く掘り込んで書きたいと思います。
・Smell
・移動ルートについて
・銃の選択
・装填について
・オプティクスの選択
・etc...
いいね!と思ったらポチリお願いします。モチべがアップします。
↓↓↓↓
にほんブログ村
- 関連記事
-