前回の記事で告知した内容と違います!すみません><;

今回のお題
『シカに気づかれていない場合(棒立ちで無警戒)の発砲について』『こちらの存在に気づいているが棒立ちしているシカの場合の発砲について』犬無し単独忍び猟では多くあるケースです。
サイト、オプティクスごとの状況、距離、ポイントを簡単に解説します。
『シカに気づかれていない場合(棒立ちで無警戒)の発砲について』銃とオプティクス銃、サイト、オプティクスについては下記の通りです。
一応、自分で使用実績のあるサイトに基づいています。
銃【銃】一般的な狩猟用ショットガン スムースボアバレル+ライフルドスラッグ
オプティクスはすべて50mゼロイン

サイト、オプティクス
【リブ+照星】一般的なリブと照星(ビーズサイトやHIVIZ集光サイト)
【1~3MOAのドットサイト】 EOtech HOLOSIGTH 512,HOLOSUN HS403A & 406A,Burris FASTFIREⅢ
【5MOAのドットサイト】 サイトロンSD-30
【1~1.4倍からのショートスコープ】Leupold VX-HOG 1-4x20,VORTEX STRIKE EAGLE 1-6x24
【2~3倍からのスコープ】 VORTEX CROSSFIREⅡ 2-7x32,Leupold VX-1 3-9x40
【リブ+照星】一般的なリブと照星(ビーズサイトやHIVIZ集光サイト)
【1~3MOAのドットサイト】
EOtech HOLOSIGTH 512,HOLOSUN HS403A & 406A,Burris FASTFIREⅢ

【5MOAのドットサイト】 サイトロンSD-30
【1~1.4倍からのショートスコープ】
Leupold VX-HOG 1-4x20,VORTEX STRIKE EAGLE 1-6x24

【2~3倍からのスコープ】
VORTEX CROSSFIREⅡ 2-7x32,Leupold VX-1 3-9x40 

無警戒のシカを発見 ケース1状況:シカの輪郭がハッキリしている
距離:リブの照星よりもシカが大きくみえる
難易度【リブ+照星】★☆☆☆☆
【1~3MOAのドットサイト】★☆☆☆☆
【5MOAのドットサイト】★☆☆☆☆
【1~1.4倍からのショートスコープ】★☆☆☆☆
【2~3倍からのスコープ】★☆☆☆☆
理想的な出会いです。立射でも問題ないとは思いますが、木のそばに立っているなら委託します。
ただ距離が近い分、発見される可能性も高いので焦らずにゆっくり動きます。
距離が近い場合、
通常のライフル用スコープはパララックス100ヤード固定なのでスコープを覗く角度によっては着弾に誤差が生じます。しかし、その着弾の誤差はバイタル程度の有効範囲なら極端に影響を気にする必要はないようです。
カモのヘッド(1円玉)をプリチャージエアライフルで狙うならパララックスを考慮して、距離に合わせて調整が必要ですが、スムースボアスラッグ程度のグルーピングでシカのバイタル(直径20cm)を狙う場合、多少なりパララックスが影響して着弾に誤差が生じてもシカのバイタルには着弾します。しかし、当然ですが目とスコープの高さに合わせてストックを調整し、限りなくスコープの真芯を覗けるようにしておく必要はあります。
無警戒のシカを発見 ケース2状況:シカの輪郭がハッキリしている。
距離:リブの照星よりシカが小さい 5MOAドットよりシカが大きい
難易度【リブ+照星】★★★☆☆
【1~3MOAのドットサイト】★☆☆☆☆
【5MOAのドットサイト】★★☆☆☆
【1~1.4倍からのショートスコープ】★☆☆☆☆
【2~3倍からのスコープ】★☆☆☆☆
照星よりシカが小さいとバイタルを狙うのが難しくなってきます。
バイタルを狙うというよりも、シカのオシリを照星やドットから
僅かにはみ出させるようなイメージを持って狙いをつけます。
5MOAドットも余裕があれば視認できるギリギリまでドットを暗くすることで
より正確な射撃ができます。
無警戒のシカを発見 ケース3状況:木化けしている シカの輪郭がハッキリしない。
距離:リブの照星よりシカが小さい、5MOAドットよりシカが小さい
肉眼でシカがぼんやりわかる(風景から浮いている)
双眼鏡で確認してヘッド、バイタルの位置がわかる
難易度【リブ+照星】★★★★★
【1~3MOAのドットサイト】★★☆☆☆
【5MOAのドットサイト】★★★★☆
【1~1.4倍からのショートスコープ】★☆☆☆☆
【2~3倍からのスコープ】★☆☆☆☆
双眼鏡で確認しないとバイタルの位置がわからない程の距離と木化けレベルでは
リブや5MOAドットで照準を定めるのがかなり難しくなってきます。高い射撃スキルと幸運が必要です。
5MOAドットを視認できる限界まで暗くしてギリギリシカがぼんやりわかるなら命中するかもしれません。
ぼんやりもわからないなら命中させるのはかなり難しいです。
1~3MOAのドットサイトなら双眼鏡でバイタルの位置を確認後、"ぼんやり見えるシカのバイタルあたり"を狙います。ドットからぼんやり"シカのオシリあたり"がはみ出して見える(シカの上半身だけにドットが重なって見える)なら命中に期待できます。
委託すれば命中させられる可能性は上がりますね。
距離が離れている場合....
犬無し単独忍び猟におけるスコープをのせた銃の理想的な状況です。
『今日はスコープ付の銃をもってきて正解だった!』と思える瞬間です。
距離があればシカにも気づかれにくいです。可能なら立射を避け、ゆっくりひざをつくか、木へ委託します。
焦らず落ち着いて引き金を絞ります。肉への損傷が少ないようにネックが理想的です。
無警戒のシカを発見 ケース4状況:木化けしている シカの輪郭が全くわからない。
距離:リブの照星、5MOAドット、1~3MOAドットよりシカが小さい
肉眼ではシカがどこにいるかもわからない(風景に溶け込んでいる)
双眼鏡で確認してヘッド、バイタルの位置の確認ができても、肉眼ではわからない。
難易度【リブ+照星】撃たない 機を待つ
【1~3MOAのドットサイト】撃たない 機を待つ
【5MOAのドットサイト】撃たない 機を待つ
【1~1.4倍からのショートスコープ】★★★☆☆
【2~3倍からのスコープ】★★☆☆☆
リブ、ドットサイトではまず命中しないものと判断すべきです。
撃って他の狩猟鳥獣に警戒されるより、近づいてくるのを待つか、迂回して近づけるルートを考えます。
その山に見て回るポイントが他にない。撃ったらもう帰るなら運任せで撃ってもいいかな?くらいで考えておきましょう。
当然ですが、バックストップ等の安全が確認できている場合に限ります。
スコープで確認してバイタルが確認できれば委託して落ち着いて撃ちます。
ネックやヘッドより有効範囲の広いバイタルを狙います。
シカのサイズが判断できる根拠やレンジファインダー等で距離がわかれば、ドロップを考慮して狙いをつけます。
明らかにスムースボアスラッグガンの射程外なら観察して楽しみます。撃つだけムダです。
無警戒のシカを発見 ケース5状況:目の前
距離:明らかに10m以内
難易度【リブ+照星】★★☆☆☆
【1~3MOAのドットサイト】★★☆☆☆
【5MOAのドットサイト】★★☆☆☆
【1~1.4倍からのショートスコープ】★★☆☆☆
【2~3倍からのスコープ】???
少ないケースですが、1シーズンに1~2度はあります。
50mゼロインの場合10mのターゲットを撃つと3~5cm程度下に着弾します。
極端にパララックスの影響があるので、特にスコープはしっかり頬付けします。
※ドットサイト、ショートスコープはローマウントリングで取付の場合
2~3倍からのスコープでは経験したことがないのでわかりません。
『サイトなんて見ずに、8番スキートを撃つ気持ちで撃てばいいよ』なんていう先人もいます。
いろいろ考えるよりその方がいいのかもしれませんね。
でも近いからといってテキトーに撃つと外します。気を緩めないことですね。★★☆☆☆の理由です。
『こちらの存在に気づいているが棒立ちしているシカの場合の発砲について』基本的には無警戒と同じですが、
注意すべき点はシルエットの変化と音です。『シルエットの変化について』シカから見て自分が影絵であると思って、その影絵を可能な限り変化させないようにすることが大切です。
移動や装填の際に自分のシルエットを変えないような装備の工夫や練習が必要ですね。
例えば、支給品ベストの下に弾帯をつけておくと、ベストをめくる際にシルエットが大きく変わります。
ベストをめくるなんて論外です。
明日のジョーではないですが、『ヒジを脇から離さない心構え』でゆっくり動きます。
『音について』・支給品ベストやヤッケ等のナイロンが擦れる音
・ベルクロ(マジックテープ)の弾帯やポーチ
・装填時、ボルトの閉鎖音
・カラビナやスリングスイベル等の金属音
これらは音が出にくい、出ないような装備への工夫や練習が必要です。
この装備を自分で考えるのもハンティングの醍醐味ですね。
こちらの存在に気づいていてまだ棒立ちしているシカに遭遇したら
風で草木が揺れるように
ナマケモが移動するように
猫じゃらしに飛びつく寸前のネコのようにゆっくりと落ち着いて装填し、据銃することが何よりも大切です。
こちらの存在に気づいていてまだ棒立ちしているシカに遭遇したら...
とは書きましたが、気づかれていない時も同じです。
気づかれている時は、気づかれてない時以上に神経を使ってより慎重にです。
『ゆっくりとスピード どちらを優先すべきか?』距離が近かったり、少しでも動いたら走られる、
開けた地形で走られたとしても、狙える時間と余裕がある
ゆっくりよりもスピードを優先するべき時もあります。
ゆっくり or スピード『近距離でスリングで肩から銃を下げていたならスピードを優先』
『近距離で銃を手で持っているなら静かにゆっくりを優先』
『近距離で少しでも走られたらヤブの中に消えてしまうならゆっくりを優先』
『近距離で開けた地形、多少走られても狙える余裕があるならスピードを優先』
距離が離れている場合はゆっくり動き、走られたらすぐスピード優先に切り替えます。
これらの判断はその場で瞬時にしないといけません。最後に基本的にこちらからシカが見えているなら向こうからも察知可能であると思ってください。
移動すればほぼ確実にバレて走られます。座るとき、委託する時はゆっくり慎重に動くことが大切です。
犬無し単独忍び猟における無警戒の棒立ちシカは理想的です。
ただ、シカにばかり注意が向いて頬付けが甘かったり、ガク引きにならないように注意することです。
射撃場でターゲットを撃つと思って、いつもの練習のように引き金を絞る心の余裕が大切かと思います。
そればかりは射撃場での練習と猟場でシカを撃つことに慣れないといけません。
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