犬無し単独忍び猟について その2

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犬無し単独忍び猟について その2

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お題はこんな感じです。
『Smell』
『犬無し単独忍び猟ができる山を探す』
『犬無し単独忍び猟で使う銃について』
『犬無し単独忍び猟で使うオプティクスについて』





『Smell』

『風上にいるシカのニオイで存在を察知する』なんてことはぼくにはできません。
でも世界は広いです。そういう人もいるかもしれません。メイトリクス大佐ならできますね。

山を歩く中でニオイを感じるのは糞尿のニオイですね。
オシッコのニオイはそう長い間は残らないようですが、ニオイには気づきやすいです。
『さっきまでココにシカがいたのでは?』という判断材料になります。
オシッコのニオイに気づいたらいつも異常に神経を尖らせてみるといいかと思います。


『糞尿の痕跡で動物を追跡する』 というのはぼくにはできません。
アボリジニやマサイ族ならできるのかもしれませんね。

追跡すると言うより、新しい猟場を探す時に役立つものだと考えています。
単純に『この山にシカがたくさんいるかいないか』の判断材料にできますね。





『この山にシカがたくさんいるかいないか』の"ニオイ"をもとに、猟場の探す時のポイントをまとめてみました。
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『犬無し単独忍び猟ができる山を探す』


まず、シカやイノシシの痕跡が多いか少ないかよりも
『視界が開けていて遠くまで銃で狙いやすいところか?』を猟場を選ぶ最初の基準にしています。
背の高い草木が多く、視界が遮られるような山は例え個体数が多くても犬無しの単独忍び猟は難しいです。
草木が多いと移動すればガサガサと大きな音が立ちます。気配を殺してコソコソ移動するのが非常に困難な為、大抵は先に発見されてしまいます。針葉樹以外の草木が少ない山やヤブがほとんどない広葉樹林を見つけたら、後は山に入り糞や足跡等の動物の痕跡が多いか少ないかを歩き回って判断します。

『視界が開けているような山では先に発見されてしまうのでは?』と思う人もいるでしょう。
そうですね、視界が開けている山でも先に発見されやすいです。

・視界が開けていて遠くまで銃で狙えそうな山
・シカやイノシシの糞や足跡の痕跡がそれなりにある

犬無し単独忍び猟を行なう上で、もう1つ押さえておきたい要素は

『起伏が激しい山』です。
それこそ両手を使わないと登れないほとんどガケみたいな急斜面や小さな谷があちこちにある山がいいですね。

起伏が激しいというのは言い換えれば『死角が多い山』です。

尾根や急な斜面の反対側、ガケの向こう側などは完全に死角で音や気配も伝わりにくく、そっと顔を出して広い範囲を確認できるような状況を作りやすいです。また起伏が激しく急斜面や小さい谷がある山はバックストップに困ることが少ないです。


『行動ルートを作る』
1つの山を1日歩き回るにしても行動ルートを決めなくてはいけません。
ただ何も考えずに歩き回るのではなく、死角から顔だけカラダだけを出してシカを探せるようなポイントをいくつか見つけてそのポイントを1日かけて回るようにします。


『死角から顔やカラダだけを出してシカを探せるようなポイントを見つけるには?』
こればかりは何度も同じ山に通って、地形を熟知し、シカを目撃しやすいポイントを知る必要があります。
『この尾根は何度か会ったな』『あっちの斜面で2~3回白いオシリが走っていくのを見た』そういうポイントを覚えます。あとはシカを目撃しやすいポイントに銃を持ったスナイパーがいると思ってコッソリ覗けるポイントを探し、そのポイントへ移動する為にスナイパーからは死角のルートを考える必要があります。 スナイパーからは死角で物理的に目撃されることがないルートをたどりコッソリと顔を出して確認する。スナイパーからすれば「気配も無く突然現れた」という状況です。 会えるのは無警戒のシカですね。ただ山を歩いていてもシカに先に気づかれて当たり前です。落ち葉を踏みしめる音や石の擦れる音を完全に消して歩くことはできません。起伏の激しい山の死角を利用してシカに出会いやすいポイントに近づくことが重要だと思います。



※間伐地や原野等の完全に開けた地形で待ち伏せし、ハーフライフルスラッグガンを使ってシカを撃たれているハンターもいますが、ぼくの場合は射程60m未満のスムースボアスラッグガンを使い。杉山や落葉樹林で行なうスタイルです。なので『これが犬無し単独猟のすべてだ!』というワケではありません。あくまで我流の今現在の限定されたロケーションでの結論というかそんなのです...。








『犬無し単独忍び猟で使う銃について』


一応、レピーター、オート、ボルトを所持して使っての感想です。
完全に偏見みたいなものなのであまり参考にしないで下さい><



まずぼくが持っている銃の1つを紹介します。
レミントン M870ウィングマスター

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口径は12ゲージ
バレル:24インチプレイン(リブ無し)バレル シリンダーチョーク
サイト:バレルに取り付けるスカウトマウントベースにドットサイト

10m以内の超近距離における射撃と60m前後のスムースボアスラッグの有効射程内にあるバイタル(直径20cm)程度までなら十分狙うことができます。


『オートに勝る、レピーターの長所』

レピーター、スライドアクション、ポンプアクション、しゃくり いろいろと呼び方がありますね。
個人的な考えですが、犬無し単独忍び猟にはオートよりレピーターの方が向いていると思います。



『発砲までのプロセスが少ない』
レピーターショットガンの最大の長所ですね。

ハンティングにはオートショットガンが良いと言われることが多いですが、発砲までのプロセスはレピーターの方が少ないです。



『発砲までのプロセス数をオートとレピーターで比べる』

猟場では安全の為、薬室に弾を装填せずにマガジンにのみ2発弾をいれて移動することが多いです。
※明らかにマガジンにも入れておく必要がない場合はいれていません。
※マガジン2発も法的には装填という扱いになります。不要な場合は逐一脱包しています。



山の中でばったりシカと出会いました!
射程内です!

バックストップは....あります!



『オートの場合』

1.右手ならグリップから、左手ならフォアエンドから手を離す
2.チャージングハンドルに手を掛けてボルトを前後させ薬室に弾を送り込む
3.右手を離したならグリップを、左手ならフォアエンドを握りなおす
4.据銃する
5.撃つ

『レピーターの場合』
1.フォアエンド引き、前進させながら据銃
2.撃つ



レピーターはオートと違い、装填させる為に銃から片手を離す必要がありません。
撃つまでのプロセスは圧倒的にレピーターの方が少ないです。

『レピーターは連射できない』『慣れていないと難しい』と思う人もいるでしょう。

レピーターはオートに比べて連射が遅いのは確かです。
しかし、猟場では2発目より1発目を大切にするべきだと思います。
銃声がすればシカは全力で逃げます。遠くなり、視界を遮るものが増えていきます。
2発目が命中する確立は1発目が命中する確立よりずっと低いのです。

だから1発目を撃つまでのプロセスが少なくチャンスを活かしやすいレピーターの方が犬無し単独忍び猟には向いていると考えます。



『静穏性に優れる』
無警戒であってもシカを目の前にして大きな音、特に金属音は厳禁です。

レピーターはボルトを開く音、閉じる音がとても小さいです。
ボルトを開け閉めする際に、右親指でボルトを押さえつけることで開閉時の金属音を減らすことができます。
オートと違いボルトにスプリングのテンションが掛かっていない為、ボルトが勝手に閉じることもなく簡単にできます。



『マガジン2発、薬室ゼロの状態からでも静かに装填できる』
M870の場合、ボルトを4/5程度開いてもマガジン内の弾が上がってきません。
4/5開けばエジェクションポートから直接弾をいれることができます。
薬室にスポン!と直接弾を入れたらボルトを親指で押さえ込んでゆっくりと閉鎖します。
確実に、静かに発砲できる状態まで持っていくことができますね。
またオートと違い、ゆっくり閉じた際の閉鎖不良もレピーターではまず起こりません。

※デコッキングされた状態からでは、ハンマーをコックする時に若干音がでます。
静穏性を更に求めるなら薬室ゼロでハンマーをコックしておくといいですね。


レピーターはオートに比べ、連射スピードでは劣りますが
『1発目を撃つまでのスピード』と『装填する時の金属音の小ささ』ではオートより優れています。

ぼくが犬無し単独忍び猟でレピーターを推す理由ですね。
ただ、オートにはオートの良いところがあり、ボルトにもボルトの良いところがあります。
『レピーターは最高だ!レピーター以外の選択はない!』という意味ではありません。
そのバランスを考えた上で『明日はどの銃でいこうかなー?』と考えるのも楽しむポイントですね。
上記の『レピーター(M870)推し』を読んで『なるほどM870にはこういう良さがあったのか』と少しでも思っていただけたなら嬉しいです。


『ボルト半開き状態の安全性について』

『"しゃくり"はボルトを半分開けておけば安全だからな!!』といわれる人が多いです。
たしかに、レピーターは薬室に装填していてもボルトを半分開いて置けば構造上安全です。
絶対に暴発することはありません。

しかし、それは過信に繋がり危険です。



『危険な理由について』
ボルトは半開き状態で固定されるわけではありません。
ボルトのエキストラクターに弾が噛んだ状態で銃口を空に向けて2~3度ジャンプするか、強く縦に振ると弾がポロリと外に飛び出してきます。つまり山で気づかない間に弾を紛失する可能性があると言う事です。
ボルトを半開きにしていれば暴発することがないからと言って、半開きの状態で銃を肩に掛けるようなことは絶対にしてはいけません。その状態でジャンプしたり走れば高い確率で弾を紛失します。

またこの逆もしかりです。気づかない間にボルトが閉鎖しているかもしれません。スリングで肩に掛けてガケを登り降りしたり、走った勢いで閉鎖してしまうかもしれません。それこそ非常に危険です。知らないうちに弾が出る状態になっているということです。

この『ボルトを半開きにしていれば安全』というのは便利なようで、実際のところほとんど活用できません。
グループ猟でタツマで待っている時に使えるくらいなものです。レピーターが絶対に暴発しないのは確実に薬室に弾が装填されていない状態に限ると考えておくべきかと思います。




『犬無し単独忍び猟で使うオプティクスについて』
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現在ぼくが使っている装薬銃には何らかのオプティクスが装備されています。

レミントンM870には『HOLOSUN HS403A T-1タイプチューブドットサイト』
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ベネリM2には『Burris FASTFIREⅢドットサイト オープンドットサイト』
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ミロクMSS-20には『VORTEX STRIKE EAGLE 1-6x24 30mmスコープ』
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すべての銃にドットサイトやスコープをのせていてこう言うのも変な話ですが...
走って移動するシカをスラッグやバックショットで撃つのはリブサイトが1番狙いやすく感じます。




ではどうしてドットサイトやスコープをのせているのか...?
杉山や落葉樹林で行なう犬無し単独忍び猟では30~60mの『木化けしたシカ』が多いからです。


『50m程度でスコープがいるか?いらないでしょw』という方も多いですね。
その通りで、50m程度でシカのバイタルを狙う程度ならリブサイトで十分かと思います。


ただしそれは、視界を遮るものが一切なく、シカのサイズや輪郭がハッキリしている状況に限ります。つまりスラッグ射撃場にシカが立っているような状況です。




『50m以内でもスコープやドットサイトが必要な状況について』

今まさにこちらに気づいていない無警戒のシカがいるとします。
それを運よく双眼鏡で発見しました。こういう状況は多いです。


自分とシカの間にいくつも木々や枝があり、シカが草木に混ざって肉眼では輪郭がハッキリしない状況です。1~2mでも移動されてしまえばシカを目視確認することができなくなります。
※バックストップ等の安全確認が取れているものとします。


銃を構え、リブにのったビーズサイトをシカのいるあたりに持って行きます。

まずバイタル狙えません。

ビーズサイトの大きさの方が、目視できる木化けしたシカより大きいからです。
見えているビーズサイトのだいたいどのあたりに着弾するかを把握して、狙った場所に着弾させる腕があったとしても、狙っている間にシカが少し移動していればシカのバイタルから外れてしまいます。ビーズサイトに隠れてしまうと、シカが少し移動しても気づくことができません。何度もビーズサイトから視線を外し、シカの位置を確認しつつ、引き金に指を掛けます。ただ当然ですが、ビーズサイトに完全に隠れてしまう為、『引き金を絞る瞬間に間違いなくシカがそこにのるのか』を目視で確認することはできません。 バイタルに狙いを定めることができたとしても、50cm移動すればバイタルから外れてしまいます。命中しないか、最悪は半矢で走られてしまうでしょう。





『じゃあドットサイトなら狙えるの?』

っと言うワケでもないですね。
ドットサイトは等倍率なので拡大されて見えるわけではありません。



ではなぜドットサイトを装備しているのか?


それはドットの方がリブのビーズサイトよりもずっと小さいからです。

ビーズサイトにターゲットが隠れてしまうような時でもドットならターゲットの中心が狙いやすいです。


ココで重要なのはドットのサイズです。

ドットサイトのドットは『MOA』という単位で大きさが変わってきます。


『ドットのサイズ比較』

『サイトロンSD-30ドットサイト』 国産で愛用しているハンターも多い30mmチューブ型ドットサイトです。
SD-30のドットサイズは『5MOA』です。
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『HOLOSUN HS406Aドットサイト』 同じく30mmチューブ型ドットサイトです。
HS406Aのドットサイズは『2MOA』です。
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ドットのサイズを比較するとこんな感じです。
2moa5moa2




『赤い点のサイズがちょっと違うくらいわからんでしょ?』
そうですね、『パッと見はわかりません』
それが分かるのは小さいターゲットを狙った時です。

射撃場で使うターゲットが50m先の20cm●なら5MOAドットで狙えます。
それが10cm●になったら...もうどこを狙っているのかわかりません。
しかし、2MOAドットならハッキリと10cm●の中心を狙うことができます。


50m先の10cm●に2MOAドットをあわせるとこんな感じに見えます。
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山で木化けしているシカを狙う時は、射撃場で小さなターゲットを狙う時に近いです。

2MOAドットならシカが完全に隠れてしまうビーズサイトと違い
シカのバイタルを確認しながら引き金を絞ることができます。


犬無し単独忍び猟をされるなら、ドットサイトはドットが小さいものを選ぶことをオススメしますね。



スコープはドットサイト以上に正確な射撃ができます。
『木々の間をシカが移動しているのを見つけた』
『立ち止まったが頭しか見えていない』

2MOAドットでも狙いにくい!そんな状況でもスコープならチャンスがあります。
スムースボアスラッグガンにのせるスコープは遠距離のモノを撃つ為というよりも、木々等の障害物の間を縫って正確にシカのバイタルへ命中させる為のモノと考えていた方がいいかもしれませんね。

スムースボアスラッグの射程なので、3-9倍や4-12倍は不要かなと思います。

オススメは低倍率の1-4倍や1-6倍、特に『True1x』といわれている1倍に限りなく近い1倍に設定できるスコープです。近距離でもドットサイトに近い使い方ができるのでオススメですね。VORTEX STRIKE EAGLEは限りなく1倍に近いスコープです。



その2はこのあたりで終わります...。 その3へ続く


その3お題は
『猟銃にのせたドットサイトはゲームやサバゲーで使うのとは違うということ』
『ドットサイトやスコープのデメリット』
『サドルマウントベースの大きなデメリットについて』
『装填のタイミングについて』
『ターゲットから目を離さずに装填するには』
『携行用弾帯と装填用弾帯について』
『etc...』


そうえいば猟師は『殺気を出してたから逃げられた』なんていう人いますよね?
『殺気』というのを動物がどういうアンテナを使って感じ取っているのでしょうかね?
ぶっちゃ言うと『殺気なんてものは動物は感じていない』と思います。
ヒヨドリやカモを本気で殺す気で睨み付けても無反応ですしね

『殺気』は波紋や気孔のような非科学的なものではなく、本気になってる時は無意識のうちにカラダに行動に現れていて、そういうのを動きとして察知されているだけなんだと思いますよ。

飛んでくるハトやカラスに素早く銃を構えるとUターンしたり、ビクッ!としたりするじゃないですか。
そういうのは『殺気』というか、まさにカラダに行動と現れているだけですね
枝に止まっているヒヨドリは木々が揺れるように、ふわぁーっと据銃すれば逃げられないものです。
こっちに気づいているシカがいても素早く銃を構えたりしてはいけません。ナマケモノのように動いて据銃することですね。


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